マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


希望に満ちた春です!
子供達の成長見守り 道に迷ったら手助けを

 頬に当たる風が、暖かくなりました。野原の日だまりには、土筆が頭をのぞかせています。春が、やって来ました。夢と希望と期待に、胸の高鳴る季節です。
  我が家の長男は、高校を卒業します。思えば3年前、自分自身で他県の高校へ進学し寮生活をすると決めた時、成長を喜びつつも、胸の張り裂ける思いでした。入学式の後、一人で寮の中に走って行く背中が、涙で滲んで見えなくなったのを覚えています。
  そして、それからしばらくの間は、同じマンションの同級生の姿を見ると、長男の事が気になり、せつない気持ちになって、涙が出て仕方がありませんでした。
  しかし、そんな親の気持ちを知っていたのか、彼は、卒業間近になるまで、家に帰りたいと一度も言いませんでした。親元に帰れるのは年末年始だけでした。試合の応援に行った時だって有名人の追っかけのように、移動のバスに乗るほんの数分だけの会話だったり、クラブの監督に見つからないように、好きな食べ物を差し入れたりしたものです。携帯電話さえ禁止だったのです。テレビも、見ることもなく、勉強と練習の日々でした。そんな状況だったので、流行の音楽やタレントの話題は、自宅通学のクラスメイトに教えてもらうくらいで、3年分そっくり抜けているのです。が、手紙を書いたり、本を読んだりする時間が豊富にあったので、3年間でかなり本を読んだようです。在学中に、彼から受け取った手紙は宝物となるでしょう。
  昔から、可愛い子供には旅をさせろと言いますが、この3年間での成長を見ると本当だなと思います。物の考え方、他人との接し方、親との接し方、あらゆる面で親の私が予想できなかった結果でした。
  マンションの駐輪場で、深夜に、座り込んで騒いでいる高校生もいます。それも、彼らの成長の過程なのでしょう。大人達は彼らが迷った時、いつも助ける準備だけしましょう。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年3月号掲載)
【つづく】