マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


寮生活の息子から
連日、メールの嵐
離れた方が分かり合える?

 春の訪れと共に新しいスタートを切ったのもつかの間、大型連休です。我が家は、私も主人も連休とは関係ない職業ですし、子供は部活動の合宿があるので、家族旅行なんて事したのは、いつだったでしょうか。毎年毎年のように、テレビで、海外脱出ラッシュとかで、成田空港の風景が映し出されるのを、羨ましく見ているのは私だけでしょうか。
 さて、長男が大学の寮へ出発して1カ月、ようやく淋しさにも慣れて来ました。と、言いたいのですが、何だかんだと連日のようにメールの嵐です。メガネをどこに置いたのか見付からない!野菜を漬けた、お酢は食べたら捨てるの?奨学金の手続きってどうする?自転車に乗ってて坂道でこけたぁ!友達、バスケ部と剣道部の奴で、超オモシロイ!教科書買わなきゃ!これから、先輩と焼肉食べに行くから!こっちさぁ、物価安いかも、母さん大根いくらで買ってる?午後からウエイトトレーニング行くんだぁ!頑張るねぇ!プロティン買いたいんだけどどうしよう?等々、こちらからメールする事は、結局まったくなくて、離れていても彼が何をしているのか手に取るようにわかる毎日です。
 そんな訳で、淋しがっているどころか、共に生活するよりも、お互いを理解しているのではないかと思う毎日です。
 連日のように息子とメールであらゆる話題で盛り上がれるので、彼の考えている事とか、やりたい事とか知る事が出来て幸せな毎日です。たぶん、一緒に暮らしていたらこうはならないのかも知れませんね。
 同じマンションの同級生の母親達に話しを聞くと、朝早く出て行って帰宅は深夜で、何をしているのか、何を考えているのか、毎日同じ部屋に居るのに、わからないわよまったくね、と言っています。そんなものなのでしょうか。
 たぶん、離れているから、嫌な事は見えないし、お互い良い事だけ言うだろうし、離れていた方が、幸せなんですね。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年5月号掲載)
【つづく】