マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


一人の人間は弱いけれど
みんなの手が集まれば
大きな力となる

 震災から二カ月が経ちました。時間を重ねるにつれて、想像を超える状況になっているのを見たり聞いたりする度に、ただただ目を閉じて、祈る事しか出来ない自分自身に腹が立つのは私だけでしょうか?
 そして、また数々の産業にも影響は広がると思われます。被災した地域が広範囲に及ぶだけに、私たちが今までの生活でどれだけ大きな部分を助けられていたのか、日々の生活の中で、どれだけ恩恵を受けていたのか、今さらながら気付かされました。
 我が家の子供たちが幼い頃に「安全なおいしい魚を食べさせたい」と共同購入していたのは、気仙沼の漁師さんたちの汗の結晶です。
 いつか「子供が産まれたら見せてあげようね」と、結婚前に訪れた三陸の海の美しさは忘れた事はありません。
 現在、私の暮らすマンションのバルコニーからは、さんさんと太陽の光が差し込んでいます。窓外に広がる街並みは、日々の生活を営んでいます。何と幸せな光景でしょう。普通に日々の生活が送れる事の幸せを忘れてはいけないと思います。
 そんな中で、今の私に出来る事は何だろうと考えます。政府が考える事、報道している事を批判するのは簡単です。でも、あまりにも大きすぎて、どこから取り組んだら良いのか、なかなかまとまりません。
 ニ人の息子たちには話して聞かせます。あなたたちのような若い力がこれからの日本の再建に必要なのだから、無事に高校、大学で学べる幸せに感謝して、しっかり学び社会に役立てる人間になって欲しいと。
 そして、私自身はどうすべきか、何が出来るか、と思った時、頭に浮かぶ歌詞がありました。知っていますか? 『一人の手』です。
 ひとりの小さな手では何も出来ないけれど、みんなの手とあわせれば、何か出来るという歌です。ひとりの人間は、とても弱いけど、みんなが集まれば、強くなれるのです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2011年5月号掲載)
【つづく】