マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


「断捨離」を試みたものの
思い出の品は処分できず
老後の楽しみとすることに

 春の選抜高校野球を夢中で応援し、桜の開花予想に心を躍らせている間に新学期を迎えました。学生でなくても、新しいことに挑戦してみようかなと前向きになる季節です。
 さて、最近、テレビや雑誌で、断捨離やらカリスマ整理名人の特集が、多く目に付きます。芸能人の部屋を片付ける様子等が、放映されています。他人の家の散らかし具合を見ていると、我が家と比べて妙に安心したり、動揺してしまったりしてしまうのは、私だけでしょうか。
 そして、そんな気持ちになった後は、無性に部屋の片付けをしたくなるのです。先日もそんなテレビを見て、クローゼットの中やら机の上やらを眺めると、朝の通勤電車のような状況。洋服は季節毎に、どうしても新しい物が欲しくなって似たような物があるのに買ってしまったり、もう何年も着ていないのに捨てられずに残してあったり、実際に着ている物を並べてみると、半分以上は無くなっても困らないのかなと思われます。テレビによれば、ときめく≠ゥときめかない≠ゥで分けろと言っていました。確かに、もうとっくに、ときめかないのに買ったときはけっこう高価できよぶた≠セったからと思うと処分は出来ない。いや出来なかった。でも、我がマンションスペースは、どう考えても広くはならないのだから、本当に自分にとって必要な物のみを残して処分すれば広々とした空間ですっきり暮らせるのです。
 そこで、息子の春休みの一日、思い出のみを心に残し、どんどん捨てましょう≠ニ約束し勉強部屋から片付け始めたのですが、学校からのプリントやらテストとか教科書類は何とか処分は出来るものの、小学校の頃の作品、作文、絵日記などに目を通してしまうと捨てられません。あの頃の息子の姿を思い出しながら、見入ってしまうと涙が出て来たりして、これは無理です。結局、老後の楽しみに、思い出は心だけではなく棚にも残します。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2012年4月号掲載)
【つづく】