マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


主人の遺品を整理しました
広くなった部屋はさびしいですが
私の物も整理していかなくては

 梅雨の頃となりました。じめじめじとじとと蒸し暑い日々をどう乗り切りましょう。次男が、エントランスホールのガラス扉に、雨蛙が張り付いているのを発見して写メに納めて見せてくれました。思わず笑ってしまうほどの愛らしさです。そうですね。色彩豊かな紫陽花や様々な生き物たち、その時々の楽しみもあるのですから大切にしましょう。
 さて、近頃、雑誌等の編集で物の捨て方とか整理術が多くなっているのを感じます。ある程度の年齢になると、まして伴侶に先立たれたりすると身の回りの種々雑多な物は早い時期に片付けた方が良いと考えます。
 主人が亡くなった後、遺品整理という名目ではありますが、あの世で怒っているかもと思いつつも多くの物を処分しました。
 物を捨てられない人だったというか、思い出を物で残したい性格だったので、結婚生活三十年余りですが、出掛けた先で集めたパンフレット、チラシの類、金銭の授受の書類、紙袋、包装紙、若い頃の洋服、ゲームの景品、古い雑誌、写真、手紙、もう書けない筆記用品、ありとあらゆる物がありました。生前から減らすように言ってはあったので、整理してくれてた訳ですが、洋室を一部屋占領しており、本人はその隙間で眠るのが落ち着くんだと言っていました。
 主が居なくなったので、息子と片付けることにした訳ですが、愛着があったであろう品々も、残された我々にとってはどうしたものか。でも、処分するしかありません。数カ月かけて少しずつ確認しながら、彼の思い出として一部を保管し、ほとんどはゴミ焼却場へ送りました。煙となって天へ昇り本人の元へ届いたと信じるしかありません。
 これらの経験から、私が亡き後、あるいは認知症になった場合、息子達が困らないように少しずつ物の整理をしなくてはと思っているこの頃です。でも、今は広くなってしまった我が家で、寂しさが深まってしまっています。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2014年6月号掲載)
【つづく】