マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


米寿を迎えた父が
自分史を自費出版
私達の人生の参考に

 連日の猛暑には、本当に身の危険を感じます。学校関係は夏休みに入っていますが、日中は、マンション内に子供の遊ぶ声も聞こえないのはこの暑さのせいでしょうか。たまに見掛けても、エントランスホールの片隅で携帯ゲームをしています。風通しが良く、いくらか涼しいのです。
 この暑さで心配なのは、今年米寿を迎えた実家の父の事です。一人暮らしをしていますが、介護サービスや地域の支援を受けて元気に暮らしています。我がマンション内も高齢の方が増えています。私は私で地域の中で何か出来ればと思っています。
 さて、そんな父が自分史≠自費出版する事になりました。母が亡くなった時、実家に来てくださった方々が、母の子供の頃の話しや、親類縁者の繋がりの話しをしてくださった時、自分達の代が居なくなったら子供や孫達に繋がらないなと思ったのがきっかけです。
 それから、父の取材活動が始まりました。
 まず、家系図を作る事から取り組みました。自ら出身地へ行き、兄弟や従兄弟に取材し、遠縁を見つけては話しを聞きに行き慶応まで遡りました。想像を越えた、色々な事を知ることが出来ました。素敵なラブストーリーが出て来たりしましたが、私達の子供である孫の代まで完成させました。
 次は、父の出生から仕事の事です。父は大正生まれですが、海軍の兵学校を経て高等専門学校で学んだ技術職で、公務員となり、その後民間企業へ転職し、発展途上国での海岸援助もしており、単身赴任も経験しました。
 戦中、戦後の激動の日本を生きて来た父の人生を娘である私も全部を知らなかったですし、孫達もそれを知る事でこれから社会へと飛び出して行く時に人生の参考になります。
 先日、出版社との最後の打ち合わせがあり、一カ月後には製本が完了します。母が亡くなってから10年余りのプロジェクトでした。執筆から全て自ら取り組んだ父に乾杯!

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2014年8月号掲載)
【つづく】