マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


テレビの朝ドラで思い出す
本のある環境だった少女時代
親にあらためて感謝!

 秋も深まり、涼しくなってきました。この頃になるといつにも増して活字を追いたくなるのは私だけではないでしょう。そして、最近子供のころ読んでいた本を処分してしまった事を後悔しているのです。
 先月末で終わった朝の連続テレビ小説を楽しみにされていた方も多かったでしょう。私は久々に夢中になって観ました。少女時代夢中になって読んだ小説の訳者が主人公だったのです。そして、その当時の単行本に必ず金の型押しで、作者のモンゴメリー、訳者の村岡花子の名前が入れられた美しい装丁のものが多く、我が家にもそんな思い出の本があったのです。
 このマンションに越してきた時、実家から何冊か持ってきていたのですが、全集物なので重いのとカビ臭いのとで、狭いマンションを広く暮らすため思い出は胸の中へと処分してしまいました。文庫本になり、書店へ行けば手に入るので、良いと思ったのです。
 戦争中、訳者が命がけで守り、戦後、少女たちを美しい空想の世界へ導いてくれた、そんな大切な物を手元に残さなかった自分に怒りさえ感じています。
 当時、小学校高学年だったでしょうか、どれだけ、赤毛のアン≠ノはまっていたか、ちゃぶ台に、練炭火鉢の生活だった中で知った外国の生活も新鮮でした。近所の神社の並木道をアンの気持ちになって歩いたりもしたものです。
 少女パレアナ≠燒イ中になりました。主人公パレアナの「何でも喜ぶ遊び」を私もやってみようと努力したものです。物事が上手く行かない時、思い通りにならない時、考え方を変えるだけで楽しい事に変わるのです。かなりの空想少女だったのです。
 忘れていた、少女の頃の気持ちや、内職をして姉たちや私に本を与えてくれた母への感謝の気持ちがよみがえりました。秋の夜長に再読してみようかと思います。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2014年10月号掲載)
【つづく】