マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


夫が亡くなってから
猫の存在が大きく
心の隙間を埋めてくれます

 今年も残すところあと2カ月となりました。この時期になると、亡き夫が1回目の手術をした頃のことを思い出します。紅葉の目立ちはじめた道を車で、病院へ通った日々が昨日の事のようです。クローゼットから、冬用の軽めのコートを出す時にもその度思い出します。
 現在は、次男が大学生になったので、彼の卒業までは、仕事を頑張らないと駄目だなと思っているので、淋しいと感じている余裕もないのですが、ふとした瞬間、居ないんだと気付くのです。
 そんな心の隙間を埋めてくれるのは、猫の存在でしょうか。元々は主人の自宅療養の慰めになればと思い、飼い始めました。
 心穏やかに過ごせるようにと飼ったのに、飼い始めてしばらくは、猫との関わり方で、言い争いをしたりしてしまいました。が、猫を間に入れると、言い難いような言葉でも言えるし、辛くて言葉を失ってしまう時には、可愛らしい動作で笑わせてくれたり、まるで全てを悟っているのではと考えてしまう程の振る舞いを猫はしてくれました。
 現在は、仕事で疲れて帰宅して、ソファに座って動けなくなっている私の横に来て、前足で太腿の辺りをしばらくの間、フニフニして眠るのです。そんな様子に、疲れが抜けて行き、さて、掃除、洗濯、夕食の支度と力が湧いて来るのです。不思議ですね。
 我が家で猫を飼うまでは、マンションで犬猫を飼うなんてそもそもルール違反ではないかと思っていました。大切な存在なんだなと理解はしていても、契約違反と怒っている私が居ました。
 でも、今は必要不可欠です。他の所有者に迷惑にならないように飼えるのなら良いのかなと考えます。猫ですが、息子同然ですから。
 そんな訳で、人間の次男と猫なんだけれど三男との生活が、私の全てを支えてくれています。心豊かに過ごせる彼らが居るから。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2014年11月号掲載)
【つづく】