マンション銀座歩行者天国

Mrs.タエコのマンションライフ


息子達と新車でドライブ
長男も久し振りに帰省
でも長男の部屋は手狭に

 春の訪れを少しずつ感じます。急に寒くなって空から白い物がチラチラと降った日もありましたが、近所の公園の桜の蕾が膨らみ始めたよ、あそこの池の桜は咲いているよ、次の休みにはお花見だねの会話達が踊る今日この頃です。ウキウキしますね。
 そんな春の日差しの暖かい一日、久し振りに都内に住んでいる長男が帰省しました。私が先日購入した新車でのドライブを楽しむ為です。一泊したのですが、ここ何年かは次男と二人で3LDKの部屋を共有して暮らしているので、一年に一回帰省するかどうかの長男の部屋は、大学でデザインの勉強をしている次男の作業部屋になってしまっており、荷物の隙間に布団を敷いて眠る状態になってしまい申し訳ない限りでした。仕方ないですよね。私の実家の方が近いからと彼は、祖父の家へばかり通っているのですから、今回だって、新車で出掛けて地元の美味しい物を食べるというエサがなければ、帰って来なかったと思います。「帰省には、時間とお金が必要だからね」が、口癖なのです。もっと帰って来てほしいのが本音です。
 当日は、とても良い日でした。目的地は、地元で有名な観音様で、自然公園に囲まれ国宝にもなっている所です。松尾芭蕉の句碑もあり、自然林を抜けて十一面観音菩薩と向き合うと様々な思い出が、込み上げて来ます。子供達の知らない生前の主人との思い出話しを素直に語れるのはこんな時なんですね。息子も仕事の話しや将来の夢、悩み事などを語ってくれました。こんな時、父親ならどう答えるのだろうなと考えながらも宝物のような時間をゆっくりと過ごしました。
 免許のない息子は、後部座席でゆったりと乗り心地の良さを味わい快適なドライブだったそうです。昼食には地元で評判の美味しい鰻屋の鰻重を食べさせ、私が働けなくなったら面倒見てねとお願いしました。任せといてと言ってくれたけど、気持ちだけで充分。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2017年4月号掲載)
【つづく】