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安全でおいしい水を飲むには 家庭用給水機器の種類と性能

 近年、飲み水への関心が高まるなか、家庭用給水機器を利用する家庭も増えてきた。しかしその種類や性能は多種多様で、ユーザーは機種選びの判断に苦慮している。


 安全な水の供給のために水道水は水道法により浄水施設で塩素消毒することを定められている。 一方、塩素消毒により塩素臭やトリハロメタンなどが生成されることや敏感肌には入浴の際、肌に刺激があるなどの問題もある。日本では主にこれらの物質やカルキ臭などを取り除く目的で家庭用給水機器が普及し、現在用途に応じた様々な機器が販売されている。


■浄水器の種類
 浄水器は主に活性炭、中空糸膜、セラミック、逆浸透膜などをフィルターとし水道水の安全と味覚を良くしたい場合カルキや有害物質を除去するため使用される。機種タイプは「蛇口直結型」「据え置き型」「ビルトイン型」「元栓取付型」「ポット型」などがある。  「蛇口直結型」は蛇口の先に手軽に取付けられるタイプで、家電量販店などで購入可能。価格は数千円〜1万円前後でフィルター交換は約3カ月、フィルター価格は3千円〜6千円ほど。浄水量はさほど多くなく蛇口回りを清潔に保ち雑菌の繁殖に注意が必要。  「据え置き型」は本体をシンク上に置くもので価格は数万円〜数十万円、フィルター交換は約1年。蛇口で分岐して本体の給水口から水を出す1ウェイタイプと本体を通り蛇口に戻す2ウェイタイプがある。フィルターが水に触れる面積が広いため、ろ過能力が高いのが特徴。  「ビルトイン型」はキッチン下に設置するタイプで水道水の蛇口と浄水器の蛇口が分かれているのが特徴。フィルター交換は約1年。設置に工事が必要になる。  「元栓取付型」は水道メーター以降の配管に直接取付けるタイプでキッチン、浴室、洗面所など家全体の給水全てを浄水する。価格は約20万円〜。フィルター価格3〜5万円で設置に工事が必要。

■アルカリイオン整水器
 アルカリイオン整水器は水道水を電気分解でアルカリ性の水に作り出すもので、イオン化された水はカルシウムを多く含み胃腸の働きを良くして体質改善に効果があるといわれる。厚生労働省に「医療用物質生成器」として認められ、認証を得た機種には認証番号が与えられる。価格は数万円〜数十万円。フィルターの他にカルシウム製剤やオーバーホールカートリッジなどが必要。  購入の際は自身の体質を医師等に相談してから使用することが重要だ。



■活水器
 活水器は何らかの方法で水道水を活性化させる水処理機で浄水機能がない機種もあり、その場合残留塩素のろ過機能はない。水の機能性を高めるため岩石、セラミック、磁気機能等を使った様々な機種が販売されているが、現在、公に定められた規格基準が無く、その性能について試験・検証する方法は一般的に確立されていない。浄水器としての機能を持つ機種は「家庭用品品質表示法」の指定品目に該当しJIS規格に基づく試験結果を表示する必要がある。価格は数万円〜数十万円。 最近は給排水管の延命効果を期待して、活水器を設置する建物もある。

■ウォーターサーバー
 ウォーターサーバーは、レンタルした機械に宅配される水のボトルをセットし、冷水や温水を供給する機器。欧米では以前から普及しており、日本でも病院やオフィス、公共施設などに設置されていたが、最近家庭用としても認知され普及しており、乳幼児のいる家庭や災害時の備蓄用水として選択する人も増えている。料金や水の種類など様々で、9〜12リットルのボトル代が900〜1700円程。店から重い水を持ち帰らなくて良くなる、温水が使用できるのでガス代の節約などのメリットがある。
 多くの業者が定期メンテナンスを行っており、業界団体の日本ウォーターアンドサーバー協会では衛生管理のガイドラインを設けている。

■機器選びのポイント
 給水器には手ごろな価格帯のものから高機能で高額なものまで様々な製品があるが、機種選びは本体価格だけでなく設置場所やフィルター価格と交換時期、フィルター供給が途絶える可能性がないか、保証期間などをチェックし品質表示や適合マークなどをよく確認することが重要。また、悪質な業者が水道局員を装ったりニセの水質検査を行うなどのトラブル例もあるため注意が必要だ。
 最近では地球環境を考え、ペットボトル飲料の利用を避け、給水器の水をマイ水筒に入れ持ち歩く人も増えている。
 毎日、必ず身体に入れる水に関するものだけに、メーカーの説明だけでなく自身で情報や評判などを調べ、商品やサービスについて十分理解し、納得のいくものを選びたい。