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つくば市北条地区で竜巻/集合住宅でも大きな被害

 5月6日、連休最終日の昼頃、茨城県と栃木県でほぼ同時に発生した竜巻は甚大な被害をもたらした。
 特につくば市北条地区では家屋の倒壊により死者がでるなど、人的な被害もあったほか、構造的に強いと思われていた集合住宅でも大きな被害がもたらされた。
 被害を受けた茨城県つくば市北条地区の雇用促進住宅北条宿舎は、昭和59年10月に運営開始、5階建2棟70戸の賃貸集合住宅。



被害を受けた雇用促進住宅1号棟

被害を受けた雇用促進住宅1号棟


 雇用促進住宅の南西方面から進んできた竜巻は、建物から100m程離れた国道125号線沿いにある戸建住宅を破壊(この住宅で地元の中学生が犠牲)した後、国道を縦断し、1号棟のすぐ近くを通過した。
 強風や風で巻き上げられた石や木材でほとんどの住戸の窓ガラスが割れたほか、ベランダが破壊された住戸もあった。上階ほど被害が大きく、またベランダの破壊は免れたものの、強風で巻き上げられた木材や石がベランダを突き抜け、窓ガラスを割って住戸内に突入し、壁に突き刺さる住戸も。これらのことがすべて一瞬の内に起こった。
 一方、1号棟裏の2号棟は、竜巻が近くを通ったにも関わらず、住戸の窓ガラスが割れる被害が見られるものの、1号棟よりも比較的軽微な被害で済んでいる。
 建物の被害とともに、人的な被害もでた。雇用促進住宅でも負傷者多数。割れた窓ガラスや屋内に飛び込んできた石などでケガをしたが、幸い軽傷で済んでいる。


1号棟裏の2号棟は被害が少なかった

1号棟裏の2号棟は被害が少なかった


 近所の住民(50代女性)によれば、当日は昼食後突然辺りが暗くなり、豪雨の後、大きな雹が降り出した。その後、黒い煙の固まりのようなものが見え、「何だろう?」と思っているうちに、聞いたことの無い轟音とともに竜巻が来襲。この間ほんの一瞬の事であった。事態の展開があまりに急、かつ経験の無いことのため、なすすべも無く部屋の奥に身を隠し、竜巻が過ぎ去るのを待つのがやっとだったと言う。
 また、他の住民(70代女性)は、当日は現場から少し離れた家にいたが、強烈な風でいろいろなものが飛んでいるのを目撃。石や木材の他に、重い畳が何枚も飛んでいたという。