終の住み処と万一の備え

18.製造物責任法(PL法)

「PL法」

製造物責任法のことです。消費者が購入した商品の欠陥によって被害を受けた場合、メーカー(または輸入業者)に過失がなくても、責任を負うというものです。

いままでは、消費者が欠陥を証明する必要がありました。しかし素人が専門的な証明をするのは困難で、泣き寝入りが多かったのです。しかしこの法律により「被害にあった」という事実だけで損害賠償の請求ができます。

この法律ができた発端はアメリカの主婦が雨に濡れた猫を電子レンジで乾かそうとしたことです。

当然猫は死に、主婦はメーカーを告訴し、勝訴したのです。日本では考えにくいことですが、これ以降レンジの説明書には、調理以外の目的での使用禁止を明記されるようになりました。

最近の家電商品や日用品の説明書に「危険」「警告」「注意」などの文字が大きく書かれています。これはこの法律によるものです。ところで欠陥商品の三つの種類をご存知ですか。

(1)設計上の欠陥・耐震強度不足の設計書がこれです。

(2)製造上の欠陥・コストを下げるため設計書より低品質の材料を使ったもので、トラックが話題になりました。

(3)表示上の欠陥・猫の件がこれです。製品自体が優秀でも、説明書に不備があれば欠陥商品となるのです。

(暁)
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2007年9月号掲載)