保険の話

1.本題に入る前に

 今月号から、多くの方が加入されているであろう「保険」について連載します。第1回目は具体的な保険の話ではなく、保険加入の考え方を説明していきたいと思います。
 「保険」と聞くと「○○生命」や「△△損害保険」といった民間の保険会社が思い出されます。その他に「□□共済」や、「◇◇少額短期保険」というのもありますが、もっと身近なものがあります。それが「社会保険」です。会社勤めの方なら毎月の給与から保険料が引かれるなど、誰もが加入しているはずです。
 職業により加入先は異なりますが、病気やケガをしたときに使うのが健康保険。老後お世話になるのが年金保険。その他雇用保険や介護保険なども社会保険です。他にも国や自治体により、病気や事故の際に受けられるサービスがあります。これも広義の保険といっていいでしょう。
 これらの制度を支えるため、既に皆さんは毎月保険料や税金を納めているので、まずはこれらの公的な制度でどれだけの保障・補償を受けられるのか確認し、それでも足りないときに、民間の保険を利用するというのが基本的な考え方です。自治体により制度は様々ですので、ここでは国の制度を中心に説明していきます。
 社会保険を中心とした公的な制度が問題を抱えているのも事実ですが、無いよりはあった方がはるかにいい制度です。持続可能な制度にするためにはどうすべきか、今後の議論を見守っていきましょう。
 次回は民間でいうところの「損害保険」の分野で、公的な補償がどれくらいあるのか確認して行きます。(AFP・TS)

(2011年6月号掲載)