保険の話

3.おじさんとおばさんは救われるか(その1)

 美空ひばりさんのヒット曲に「お祭りマンボ」があります。お祭り好きのおじさんとおばさんが、祭りに夢中になっている間に火事と空き巣にあい、家とへそくりを失うという曲ですが、二人を保険で救えるのでしょうか。
 火事にあったおじさんは火災保険で救えます。
 火災保険は建物の価値に保険を掛けるので、例えば、おじさんが建売住宅を3千万円で買った場合、金額に含まれる業者の利益や土地代を除いた建物の価値(ここでは2千万円としましょう)に保険を掛けます。
 次に契約の仕方には、時価と再調達価格があります。時価契約は、一般に時間が経つと建物の価値は下がりますから、火災時の価値が受け取り金額になります。仮に15年後に火事にあい、価値が1千万円と評価されれば、全焼しても受け取りは1千万円です。これでは元の家よりずいぶんと小さな家しか買えません。
 一方、再調達価格は何年経っても同じ家をもう一度買える金額を受け取れるという契約なので、何年後に火事にあっても2千万円と物価が上がっていればその上昇分が受け取れます。
 このように契約の仕方で受け取り金額に大きな違いがでてきます。よって、おじさんは火災保険を再調達価格で契約していれば、より安心と言えるでしょう。
 次回は本来なら空き巣にあったおばさんを取り上げますが、「地震保険」について説明し、おばさんはその後で。(AFP・TS)

(2011年8月号掲載)