保険の話

8.対人、対物は無制限に

今回からは自動車保険の任意保険の説明です。
 ここでは任意保険にだいたい付いている保険の中身を確認していきます。
 まずは必ず付いている対人賠償責任保険と対物賠償責任保険です。文字通り、事故により死傷させた相手と物の損害を賠償する保険です。
 対人賠償責任保険は、当然補償無制限にしましょう。死亡時はもちろん、相手に重い障害が残ってしまった場合、高額な賠償金が必要となる場合があります。保険料も制限を付けた場合と大きな違いはありません。
 ただし、前回も述べましたが、自賠責保険の上限を超えた分が支払いの対象になるので、自賠責保険の手続きは忘れずに。
 次に対物賠償責任保険ですが、1000万円など、補償金額に上限のある契約があります。しかし、こちらも無制限にしましょう。
 例えば車を運転中、不注意で小売店舗に突っ込んでしまった場合、壊れた建物の修繕費用のほか、中の商品を廃棄することになればその費用(高額商品があれば大変です)、修繕期間中の店の休業補償、その間の従業員の給与など補償額が膨らみ、結果1000万円を超えることは十分考えられます。
 保険料は無制限と制限をつけた場合でかなり違うこともありますが、万が一のためであることを考えれば無制限が望ましいでしょう。
 次回は似ているようで少し違う搭乗者傷害保険と人身傷害補償保険について説明します。(AFP・TS)

(2012年3月号掲載)