保険の話

16.生命保険を考える前に(遺族基礎年金について)

 今回からは生命保険に関する話です。
 さて、一般に生命保険といえば、被保険者が亡くなったときに保険金が保険会社から支払われるものを思い浮かべますが、国から支払われる保険をご存知でしょうか。それが「遺族年金」です。
 「遺族年金」には「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」の2つがあります。「遺族基礎年金」は国民年金から出るもので、被保険者が国民年金を受け取らずに死亡したとき、被保険者により生計を立てていた子のある妻と子に年金が支払われます。
 受取額は、子が18歳になる年の年度末まで支払われ、妻には年約79万円、子は2人まで年約23万円、3人目以降は年約7万5千円が支払われます(平成24年度現在)。
 例えば、夫死亡時、妻38歳、長男8歳、長女5歳の家庭の場合、長男が18歳になるまで、年約125万円、長女が18歳になるまで年約102万円になります。
 ただし、途中で妻が再婚したり、妻の年収が850万円を超えると受け取れません。また、子供のいることが前提のため、子のない妻も受け取れません。
 さらに、遺族基礎年金は妻と子が受け取るので、妻に先立たれた夫は、子どもが小さくても受け取れません。
 支給に条件はありますが、受取額は結構な金額です。
 このように、保険会社の保険を考える前に、既に毎月皆さんが支払っている年金や健康保険から受け取れる保険を踏まえて、保険会社の生命保険を考えたいと思います。
 というわけで、次回は遺族厚生年金の話です。(AFP・TS)

(2012年11月号掲載)