保険の話

17.生命保険を考える前に【2】(遺族厚生年金について)

 今回は遺族厚生年金の説明です。厚生年金ですから、対象になるのは会社員とその家族です。
 厚生年金に加入していた被保険者が死亡したときに遺族が受けとる年金で、受け取れる遺族は、(1)妻、(2)子、孫(18歳になる年の年度末まで)、(3)55歳以上の夫、(4)父母、祖父母((3)(4)の支給は60歳から)で、被保険者に生計を維持されていたことが条件です。
 年金額は被保険者の収入により変わるため、一概にいくらと言えないのですが、大体の金額はわかります。毎年誕生月に送られてくる「年金定期便」の「老齢厚生年金見込額」に4分の3をかけた額です。この金額を、遺族年金受給者の年収が850万円未満か、受給者が妻の場合、再婚しない限り受け取れます。
 なお、夫死亡時30歳未満の子の無い妻は、支給が5年間のみになります。
 他に、夫死亡時、40歳以上65歳未満の子の無い妻や、末子が18歳に達し、遺族基礎年金を受給できなくなった40歳以上の妻には、年額約59万円(平成24年度現在)が65歳まで支給されます(中高齢寡婦加算と言います)。
 例えば、40歳会社員夫死亡時の収入が月40万円、妻38歳、長男8歳、長女5歳の家庭では、長男が18歳になるまで、遺族基礎年金約125万円、遺族厚生年金約52万円(概算)計177万円、末子が18歳になり、遺族基礎年金の支給が終了した後は、年約111万円(遺族厚生年金+中高齢寡婦加算)が受け取れます。
 生前、保険料の未納期間が多いと支給されないこともあるので、未納には注意しましょう。(AFP・TS)

(2012年12月号掲載)