保険の話

28.職業別医療保険の入り方

 前回は公的健康保険の概要を説明しました。その内容を踏まえて、今回は、職業別の民間の医療保険の入り方を見ていきます。
 まずは会社員や公務員の場合。この人たちが加入する組合健保等は、高額療養費のほか、入院が長引き、仕事ができなくても1年半は収入の6割が健康保険から支給される「傷病手当金」という制度があるため、民間医療保険への加入はよく考えましょう。
 月約9万円の高額療養費や、不足する4割の収入分程度なら貯蓄で十分対応できるという人は、民間の医療保険に加入する必要性は低いと思います。  しかし、予定外の月約9万円の出費が家計に大きく響くという人には、民間医療保険は必要です。入院一日5000円程度の医療保険に加入し、思わぬ出費に備えたほうが良いでしょう。
 次は自営業等、国民健康保険に加入している場合。この場合も高額療養費はありますが、国民健康保険には傷病手当金はありません。入院でしばらく仕事ができないと収入がなくなってしまう可能性があります。
 そのため、民間の医療保険でしっかりと備えたほうが良いでしょう。無くなってしまう収入を補う意味も含めて、入院一日10000円以上の医療保険に加入したほうが良いでしょう。
 最後に退職された高齢者の方です。入院のリスクが高いため、民間医療保険に関心があるでしょうが、月々の保険料がかなり高くなるのも事実です。退職後、収入が限られる中、高い保険料を払うよりは、貯蓄に回したほうが良いと思います。(AFP・TS)



(2014年2月号掲載)