マンション銀座歩行者天国

100.バック・グラウンド・ミュージック(BGM)

居心地の悪いBGM♪

 BGMの選曲は、そのお店や企業の考え方や何をお客様や社員に伝えたり、どう過ごしてほしいのかのメッセージでもあります。カフェに入ると必ずと言って良いほどBGMが流れています。好みの音楽の場合は聴き入ったりしますが、そうでない場合は、騒音に聞こえ、耳を塞ぎたくなる場合もあります。そのようなカフェは、「早く帰れ」とBGMを通してお客様にメッセージを伝えているわけです。つまり、そのカフェの雰囲気を構成している一つがBGMなのです。
 しかしあまりそのように考えているカフェは少ないようで、アメリカン調やヨーロピアン調、またクラシックならなんでも良い、というお店からのメッセージとしてのテーマに意味を持たせていない場合も少なくありません。


心地よいBGMがほしい♪

 どのようにくつろいでほしいのか、そういうメッセージがBGMに込められていないのです。お店の主張としてのBGMに、もう少し気を遣うべきではないかと思います。制服や店舗のデザインだけではなく、流すべきBGMも重要なデザインの一部なのです。
 筆者は1日に数回カフェに入り、そこで仕事をします。この原稿もスターバックスで書いています。したがって、「ごゆっくりお過ごしください」とは事務的に言われますが、同じBGMの繰り返しには、やはり事務的としか思えず、飽きるだけではなく嫌気がしてきます。
 読者諸氏はBGMをどのように受け取っていらっしゃいますか。
 気の利いたBGMのカフェがあればぜひとも、お教えください。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ434号 (2018年11月号掲載)