マンション銀座歩行者天国

11.ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団

ローマ三部作♪

 パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団(パリ共和国親衛隊音楽隊)の演奏を聴きました。レスピーギのローマ三部作と言われる「ローマの祭」「ローマの噴水」「ローマの松」の全曲を演奏。
 どの曲もスケールが大きいのですが、それぞれ聴かせどころがあり、しっとりと音楽性豊かに歌うべきところは、非常に高い音楽性によって奥の深さを感じさせてくれました。
 とにかくすごいのは、粒が揃っていることです。70数名の音がズレることなく細かく刻むのです。音楽の流れを重視した訓練によって、拍は完全に内在化しているといった感じを受けました。

ギャルドサウンド♪

 ギャルドのサウンドは、中音域がやや弱い印象を持ちましたが、これこそがギャルドサウンドなのだと言う印象的、個性的な吹奏楽サウンドです。
 高音は叫びすぎず抑制を効かせ、低音は力強さと温かさがあり、中音域はそれをそれぞれ橋渡しをしていると言う印象で、常に全体のバランスが考慮されていて、そこから素直で美しいサウンドが生まれてくると言った感じです。
 演奏はオーソドックスで、例えばクラリネットは一人ひとりが音色、粒、吹き方を揃えていて、本当に合奏をしているということを感じさせてくれます。
 ギャルドの期待通りの素晴らしい演奏によって、心地よい時間を過ごせました。(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ339号 (2010年12月号掲載)