マンション銀座歩行者天国

16.東日本大震災と文化活動

震災の影響♪

 東日本大震災の影響によって、首都圏では、多くのコンサートが中止になりました。一部のホールは天井が落下したなどの深刻な被害があったようです。計画停電の影響もあり、美術館も閉鎖や延期などが目立ちました。自制だけならよいのですが、浮かれていてはいけないといった首長の発言もあり、権力によって規制すべきなのかははなはだ疑問です。被災されて困難な生活をされている方はとても気の毒です。だからといって、首都圏で暮らしている者も、抑制した生活をしなくてはならないという論理には、いささかうさんくささを感じます。こういう時だからこそ、普通がより必要なのです。文化や芸術が人の心を潤わせてくれるのです。

救援の輪♪

 ここは、一人ひとりが出る杭を自任しつつ、そのちからは小さいかもしれませんが、それを結集することで大きな力になれるはずです。アメリカの友人にもメールを打ちました。とてもうれしいメッセージや救援金はどこに送ったら確かなのかといった問い合わせもあり、この輪は、世界中に広がっていくのが見えるようにわかります。
 歌舞伎の市川団十郎は「このような状況下では、直接、ちからになれないが、何くそという気概を皆さんと共有し、頑張れたらと思う」と公演開催を希望していると言います。コンサートだけでなく、様々な文化活動を活発化してほしいと思います。もちろん、被災地での文化活動の活発化は言うまでもありません。(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ344号 (2011年5月号掲載)