マンション銀座歩行者天国

18.音楽は心のくすり

病床で聴く音楽♪

 前回、気分に合った音楽レシピを作りましょう、と書いた途端に、不覚にも、筆者自身が2週間の入院生活を送ることになってしまいました。その間、心のケアとして助かったのは音楽です。日頃から、愛用のiPhoneに1500曲ほどを入れて持ち歩いていましたが、音楽が今回ほど力強く、ありがたい存在に思えたことはありませんでした。具合が悪い時には、重苦しい音楽は一瞬たりとも聴きたくもありませんでした。気に入った曲が聴けると本当に幸福感でいっぱいになる思いがし、聴きながら、心が落ち着いたり、和らぐのがわかるのです。そして、具合の悪さをどこかに忘れるような気分にもなれました。

音楽で心のケア♪

 ドビッシーの「デルフの舞姫」や「ヴェール」などの前奏曲は、心を落ち着けて入眠状態に入るには絶好の曲で、随分とお世話になりました。一方、日中の苦しい状態を乗り切るには、ハイドンの「トランペット協奏曲」、モーツアルトの「交響曲40番」や「アイネクライネナハトムジーク」などが最適の聴くクスリとなりました。もっと気軽に聴ける曲ということで、退院後、さらに1000曲を選びました。かつてのイージーリスニングと言われた曲、ポール・モーリア、マント・バーニー、パーシー・フェイスなどと、ヨハン・シュトラウスのオーケストラ編成の弦がきれいに響く曲などです。ぜひ皆さまも、心の平穏や元気を取り戻すために、音楽レシピを準備されることをお勧めいたします。(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ346号 (2011年7月号掲載)