マンション銀座歩行者天国

26.紅白歌合戦

国民的番組♪

 過ぎたばかりで年末の話しをするのは恐縮ですが、気になったのがNHK紅白歌合戦です。戦後まもなく始まった紅白歌合戦は昨年62回目を迎えました。ラジオだけの時代はどの家庭もこの番組を楽しみにし、テレビで放映されるようになってからは、1961年には81.4%の視聴率をほこり、2004年以降は40%を前後するようになりました。

歌より見せ方♪

 この番組の楽しみは歌手そのものの味にありますが、二次的には、それを引き出す舞台演出(照明や大道具など)や衣装でしょう。しかし、近年は演出等のみが目に付き、歌手の歌唱力などは疑問符がつき、昨年末の紅白出場歌手の半数以上は、音楽の基本である音程を保つことができませんでした。なのに、格好だけは一人前。目を覆うばかりの歌手が横行しているのが紅白歌合戦になってしまっています。

ブーイングを発信しよう♪

 もちろん、さすがだと思う歌手もいます。ベテランの北島三郎、中堅の島津亜弥(紅白には出場していません)は、声の質、はり、量、そして歌唱力ともに抜群です。ベテランに注文したいのは、昔の歌を変に崩しすぎて歌うことをやめてほしということ。崩して良くなっている例はほとんどなく、自己陶酔の世界に入っているだけと言えます。聞き苦しいだけということを、自覚していただきたいと思います。(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ354号 (2012年3月号掲載)