マンション銀座歩行者天国

30.ピッチとチューニング

音は音楽の原点♪

 音楽はいろいろな要素によって成り立っていますが、原点は音そのものにあります。音には音色、音質など、どのように音をつくり、表現するかといった観点など、実に多面的で奥が深く、自分の音をつくるためにはイメージをしっかりと持ち、それに向かって音を出す練習をする以外に方法はないと言えますが、もう一つ音の要素にとって重要なのが、その高さです。これは音楽的スキルではなく、音楽上の決めごとです。



音の高さはさまざま♪

 音楽は物理的な側面もあり、その音の高さ(周波数Hz)は、時代や国や地域によって変遷がありました。ヘンデルの用いた英国製音叉は422Hzでしたが、モーツァルトのピアノは421、ベートーヴェン時代は427でした。また、1600年から1750年にかけてのバロック音楽では、ヴェルサイユ・ピッチ、バロック・ピッチ、ヴェネチアン・ピッチなど地域等によって392Hzから、エッと思うような高さの460Hzまで、さまざまでした。



440Hzが国際高度♪

 現在は1939年に国際的に決められたA(1点イ)、いわゆるラの音の高さ(コンサートピッチ)は440Hzです。近年のコンサートピッチは、ベルリンフィルが445、NHK交響楽団は442となっているようです。ピッチを高くするのは、演奏が輝き、華やかになることから、高めにしているのです。ちなみに、NHKのラジオの時報のポッポッポ・ポーンという音は440Hzの予報音を3回、正時に880Hzの音を出しています。 (服部 伸一 エッセイスト・写真家)




集合住宅管理新聞アメニティ358号 (2012年7月号掲載)