マンション銀座歩行者天国

31.チューニング

ピッチに合わせる♪

 前号のタイトルは「ピッチとチューニング」でしたが、ピッチだけの話になっていました。というわけで、今号はチューニングについてです。
 管弦楽ではオーボエのA(1点イ)を基準にしてコンサートマスターが自分のヴァイオリンの音を合わせます。他の楽器がその音を聞き、自分の楽器の音を合わせます。これがチューニングで、ピッチの音に完璧に合わせるための作業です。



音の高低をさせる♪

 オーボエを基準にするのは、チューニングをするための、管を伸縮する機構がないからです。管楽器には、管を伸縮させる機構がついており、それを抜き差しすることで音を高低させ、弦楽器では、糸を緩めたり張ったりして、夫々チューニングをします。管弦楽の場合、弦楽器、木管楽器、金管楽器の60もの楽器の音が完璧に合っていなくてはなりません。音が合っていないと、音楽そのものが貧弱で不安定になります。



チューニングから始まる演奏会♪

 オーボエのない合奏でのチューニングの基準楽器は、弦楽四重奏では第一ヴァイオリンであり、吹奏楽ではクラリネットやアルトサックスになります。
 演奏会は、実はチューニングから始まるといってもよく、Aの音(吹奏楽ではB♭)がオーボエ、ヴァイオリンなどの弦楽器、管楽器へと徐々に、ふくらむように全体に広がっていくと、演奏会がいよいよ始まるぞ、と心が高ぶるのです。 (服部 伸一 エッセイスト・写真家)




集合住宅管理新聞アメニティ359号 (2012年8月号掲載)