マンション銀座歩行者天国

42.音楽を通して映画を観る

音楽がディテールやエッジを明確に♪

 音楽と映画の結びつきは強く、トーキーになった時点から、なくてはならない存在になりました。テーマ音楽を聴くと、その映画のシーンが浮かび上がります。音楽は映画のディテールをより浮かび上がらせ、喜びや哀愁などの彩りを添え、ストーリーのエッジを効かせ、テーマを鮮明にします。もっとも、宮崎駿監督の「音楽のないシーンがあってもよい」と言う意見もわからなくはありません。音楽だけでなく、映像として語るというのが映画であると言いたいのでしょう。しかし、優れた映画とそのテーマ音楽は忘れがたいものです。1950年代から1970年代の外国映画は、とくに輝いていました。それらの映画には優れた音楽が対になって記憶に刻まれています。



名作とテーマ音楽の数々♪

 50年代の映画では『シェーン』の「遥かなる山の呼び声」、『誇り高き男』のテーマ、『リオ・ブラボー』の「皆殺しの歌」と「ライフルと愛馬」、『OK牧場の決闘』のテーマ、『雨に歌えば』のテーマソング、『王様と私』の「シャル・ウィ・ダンス」、『戦場にかける橋』の「クワイ河マーチ」、『ベンハー』のテーマ、『80日間世界一周』のテーマ、『エデンの東』のテーマ、『五つの銅貨』のテーマ、『抱擁』の「オール・ザ・ウェイ」『やさしく愛して』の「ラヴ・ミー・テンダー」、『旅愁』の「セプテンバー・ソング」、『別働隊』の「モナ・リザ」等などの映画と音楽が浮かんできます。このような音楽で、音楽観を育てられました。読者諸氏も、いくつかのシーンや音楽を思い出したのではないでしょうか。
(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ373号 (2013年10月号掲載)