マンション銀座歩行者天国

51.生誕60年&100年

ゴジラ誕生60年♪

 1954年3月、ビキニ環礁での水爆実験をアメリカが行い、それによっていわゆる「死の灰」を大量に浴びた「第五福竜丸」。9月に久保山愛吉さんがその影響で亡くなり、広島、長崎に続く、第3の核兵器被害となりました。当時、雨が降ると「傘をささないと髪の毛が抜ける」と、こどもも大人も不安を抱いたものでした。
 これらのヒントを得て「原水爆実験によって古代生物が蘇り、東京を襲撃する」という物語を発想したのが、東宝プロデューサーの田中友幸氏です。撮影時間を短縮するために着ぐるみに人が入って暴れまわるという新手法を考案、以後定着していきました。第1作は60年前の1954年。人間の高慢さ、不遜さを強く批判しています。



伊福部昭 生誕100年♪

 ゴジラの恐怖と驚きを支え、増幅しているのが、伊福部昭(1914〜2006)作曲の音楽です。この音楽なしにはゴジラ映画は成り立たなかったと言えます。ゴジラの音楽は、他の作曲家も作曲をしていますが、彼の音楽はとくにゴジラらしさを強く印象づけたと言えます。
 彼は北海道大学農学部を卒業後、森林事務所に勤めながら作曲した「日本狂詩曲」が国際的な作曲賞(チェレプニン賞)を受賞し、戦後、本格的作曲活動に入りました。民族的、土俗的で独特なリズムと不協和音を多用した伊福部節とも言える作風は、オリジナリティに溢れています。300本を超す映画音楽を、世に出しました。
(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ382号 (2014年7月号掲載)