マンション銀座歩行者天国

56.シベリウス

クラシック好きになった一曲♪

 小学生4年生のころ、多分、音楽鑑賞といった授業中だったと思います。筆者はその音楽を聴いた瞬間から、引きこまれました。トランペット、トロンボーン、ホルンといった金管楽器の勇壮さ、壮麗さ、そして川が蛇行しながら流れるような、そして森の中を移り動いていくようなメロディ。まるで、目の前に情景が浮かんでいるかのように、その音楽から感じることができました。


フィンランディア♪

 その、交響詩『フィンランディア』は、筆者の音楽愛好人生を切り開いてくれました。作曲したのはシベリウス。作曲した1900年当時フィンランドは、支配されていたロシアの弾圧を受けており(国内では比較的自由であったという説もあります)、愛国的な感情を覚醒するという理由でフィンランディアという名称を用いることは禁じられたため、別名で演奏されたと言います。


音楽にはチカラがある♪

 他国を支配しようとする独裁的な国家は、その主義に合わない考えを排除するわけですが、『フィンランディア』には曲名だけではなく、曲そのものに愛国的感情を覚醒させるチカラが宿っていることに、ロシアが危惧したのでしょう。
 シベリウスは1865年生まれ。今年は、生誕150年にあたります。お正月に、ぜひ聴いていただきたい一曲です。
(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ388号 (2015年1月号掲載)