マンション銀座歩行者天国

68.モーツァルト生誕260年

もう一度観たい映画♪

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは 1756年1月27日にオーストリアに生まれ、今年は生誕260年(1756年〜1791年)です。というわけで、今年はモーツァルトイヤーとしての一年間となると思います。
 1984年の映画「アマデウス」は、モーツァルトの後半生を史実とフィクションを織り交ぜて描いています。モーツァルトファンからは、映画に対する批判も多くありました。モーツァルトを下品で、傲慢に描きすぎだという点でしょうか。しかし、そういったことは記録されていますから、決してフィクションと切り捨てられないのです。


崇高でなくても良いものは作れる?♪

 モーツァルトの死には幾つかの説があり、映画では宮廷作曲家のサリエリに毒殺されたことになっています。共同墓穴に埋葬されますが、これも記録にあります。モーツァルトほどの人がなぜ共同墓穴なのかが、謎です。
 モーツァルトが神童・天才と言われたことは、絶対的真実ですが、前述のように少々品がなかったようです。しかし、彼の作曲した音楽は素晴らしい曲ばかりです。崇高な人だけが崇高な音楽を作れるのではなく、崇高な作家だけが崇高な文学を書けるわけでもないことが、モーツァルトを知るとわかり、筆者自身、モーツァルトに余計、親しみを感じます。同様の感じを抱く読者も多いのではないでしょうか。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ400号 (2016年1月号掲載)