マンション銀座歩行者天国

70.津軽三味線

進化している津軽三味線♪

津軽三味線の唸る叫ぶような、激しいバチさばき。そして高音のトリル(交互に連打)のような細やかなリズム。棹全体を使っての演奏は聴き手の心を揺す振ります。元々伴奏楽器だった三味線を、高度な演奏形態をつくることで演奏主体の楽器にしたのが津軽三味線です。津軽三味線が、伴奏から演奏主体になる過程で、大きな音が必要になり、胴を大きく、棹を太くしていきました。それによって、表現力も迫力もある三味線となったのです。


三味線の形状と材質♪

 三味線は胴、棹、糸倉と天神からなっており、その形状は昔からほぼ変化はありませんが、棹の太さや下棹(棹が胴に接するあたり)、胴の大きさなど、また天神などは近年とくに変化しています。  3本の糸は絹糸を捻って張られています。2の糸、3の糸はナイロンやテトロンが使われていますが、音色、音質の元であり、その色と質を考えると絹糸に勝ることはできません。


猫は死んでも生きる皮♪

 胴は音を響かせる役割があり、とても重要です。ほとんど花梨材で、これも音質に影響します。一本の木でできている棹をのべ棹と言いますが、現在は練習用として用いられているようです。しかしプロは、棹が二つに分かれるようになっていて携帯性も良く、棹の歪みも生じにくい三つ折りを使っています。胴に張る皮は、猫が最上で音にも好影響を与え高価です。犬の皮も使われていますが、練習用などアマチュア向けという位置付けです。津軽三味線をユーチューブで聴いてみてください。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ403号 (2016年4月号掲載)