マンション銀座歩行者天国

73.二人のジャズピアニストとN響が競演

チック・コリアと小曽根真♪

 クラシックもジャズも好きな筆者の期待していたコンサートが、NHK交響楽団(N響)の1835回定期公演Aプログラムでした。指揮は尾高忠明さん。二曲目のモーツアルトの「二台のピアノのための協奏曲」のピアノを、チック・コリアと小曽根真の二人のジャズピアニストが弾きました。
 200年以上前の曲の1楽章と3楽章のカデンツァをジャズった二人。チック・コリアはジャズピアニストとして名を馳せていますが、作曲家としても活躍しており、今回のモーツアルトのカデンツァは彼のモティーフに基づく即興演奏。小曽根真との掛け合いは、クラシックの演奏会としては異例ですが、ジャズを聴いたことがない我が妻までも、いいね!というほど。生き生きとした演奏でした。


ステージ上で記念写真♪

 演奏後チック・コリアはポケットからスマホを取り出し、会場や楽団員を撮影。客席からは大きな声援。こういうクラシックコンサートは初めての体験。楽しい! クラシックのコンサートでこのようなリラックスした光景は初めでしたが、チック・コリアの飾らない、親しみが持てる、それらが嫌味一切ないどころか、客席もN響メンバーも一緒になってノリ、会場を巻き込む才能を、垣間見ることができました。
 アンコールはチック・コリア作曲の「アルマンドズ・ルンバ」で、軽快なリズムを二人の競演、即興とノリノリ。素敵な二人、素敵なN響、うまくまとめた尾高さんに拍手!


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ407号 (2016年8月号掲載)