マンション銀座歩行者天国

78.ジャズの生誕100年

南北戦争の終結がジャズの始まり♪

 白人バンドによるジャズのレコードが発売された1917年がジャズの誕生年とされています。ジャズは奴隷としてアフリカのリズムを持ってきた人、南米やヨーロッパから流入者などによって、リズム主体の音楽とメロディーが、外国などからの人々の寄港地として最適な地だったニューオリンズで融合していきました。アメリカの南北戦争が終わったのが1865年。軍楽隊が使っていた管楽器が不必要になり、それらが放出されると、それを手にいれた人々がマーチと自分たちのリズム主体の音楽を結びつけ、ニューオリンズの街を行進したり、街中で演奏をしました。つまり、レコードの発売よりも150年ほど前にはジャズの芽は生まれ、時間をかけながらジャズらしい一定の形がつくられていきました。


ジャズは自由だが自律も決めて!

 ジャズらしさの追求は革新的なシンボルとされていたり、日本では戦前・戦後、ジャズは不良音楽とされていた時期もありました。ジャズというと、自由というイメージがあります。自由という部分を拡大すると、旋律もリズムもその時の気分や雰囲気などによって発生する心のありようを、アドリブによって表現することが最もジャズ的な自由かもしれません。その状態をもう一人の自律した自分が見ていて、瞬間的にもっとこんなことをしようなどと考えていることもあります。自由というのは、案外難しいのです。自分なりのスタイルと感性を持つことができないとおもしろいジャズにはなりません。超速の指使いだが、心に響かないジャズもあります。
 ジャズの食べず嫌いの読者の皆さま。一年の初めにジャズを聴いてジャズり(?)ましょう。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ412号 (2017年1月号掲載)