マンション銀座歩行者天国

84.フィンランド第二の国歌「フィンランディア」

森と湖プラスICT経済♪

 北欧三国のひとつフィンランドは、1917年12月6日に独立して今年で100年になります。豊かな森、豊富な水を蓄えた湖、オーロラといった自然環境を生かし育まれた文化は独創的なデザインにも表れており、それを活かした経済に加え、この20年ほどでICT(情報通信技術)といった最新の技術による経済成長を果たしています。


フィンランドといえば、「フィンランディア」♪

 100年前のフィンランンド大公国は、帝政ロシアの圧政に苦しめられており、独立運動が起こっていました。1899年に『フィンランディア』が作曲されましたが、シベリウスが作曲した当初の曲名は「フィンランドは目覚める」でした。歴史劇である愛国記念劇の伴奏音楽を、8曲からなる管弦楽組曲とした曲の最終曲を改稿して独立させたものでした。


圧政を跳ね返すチカラ♪

 フィンランドへの愛国心を沸き起こすとして、帝政ロシア政府は、この曲を演奏禁止処分にしたのも頷ける、見事なまでに国民を鼓舞し、独立への喚起を促している曲です。圧政という厚い雲に覆い尽くされた森と湖が、民衆によって取り除かれてゆき、明るい幸福感溢れるフィンランドに変わっていく情景。いつ聴いても心が沸き立つだけではなく、美しいフィンランドがイメージでき、激動の100年前を7分間で味わえる不滅の名曲です。
 ぜひとも、ユーチューブで「フィンランディア」をお聴きください。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ418号 (2017年7月号掲載)