マンション銀座歩行者天国

90.ケガとBGM

不覚のケガ♪

 昨年11月の半ばに、こちらの歩道から反対側の歩道に渡ろうとして車道に脚を下ろしたのですが、思ったところに地面がない。体が宙に浮いたような感じになり、「二の腕などを骨折するな、となると仕事はできなくなる…」などと不安感が。その瞬間、左膝が思い切り地面に叩きつけられ、グチャッとし強烈、激烈な痛さ。左脚は正座した状態で動かすことができません。先ほどの歩道まで戻り、そこに腰掛けてから救急車を呼ぼう、などと考えながら、少しずつ両手を踏ん張ってお尻を少し浮かして後ずさり。やっとの事で歩道に腰掛けました。救急車を待つ10数分間の長いこと。歩道には多くの人が歩いていますが、当方をチラッと見ては通り過ぎていきます。


BGMがリハビリ促進に!

 救急車に乗せられる時、病院に着いてレントゲン、MRIを撮る時に移動する際の膝の痛さは我慢の限界を超えていました。手術は自宅近くの病院で行いました。病院の廊下にはBGMが流れていて、その一曲がモーツァルトのクラリネット協奏曲でした。病室にはわずかな音量でしか聴こえないので、大好きなこの曲を聴きたくて松葉杖を支えに廊下を歩きました。膝は相変わらず激痛なのですが、好きな音楽とリハビリの一石二鳥がおかげさまで退院を早めてくれました。
 読者の皆さまも、外出時の転倒事故にお気をつけください。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ424号 (2018年1月号掲載)