マンション銀座歩行者天国

92.木管五重奏を楽しむ

木管五重奏って?

 フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの管楽器5本によるアンサンブルを木管五重奏と呼びます。フルートは現在、多くは金属製ですが、かつては木製でした。現在も木製を使用している奏者もいます。ホルンは金管楽器ですが、1700年代にはクラリネットを除いた四重奏アンサンブルの仲間でした。おそらく、ホルンの柔らかく暖かい音色が、作曲家のイメージの中には必須の楽器だったのでしょう。その後、クラリネットが開発され、木管五重奏となったというわけです。それぞれの楽器は高音から低音までを受け持っていますが、その形も異なり、まさにそれがストレートな音色であったり、ふくよかな音など、その楽器特有の音色などに影響を与えています。


楽器の音の出し方

 フルートの音出しは、瓶の口の部分に息を吹きかけて音を出す要領です。クラリネットはマウスピースに葦を薄く削ったリードを付け、それを咥えて息を吹き込んでリードを振動させて音を出します。オーボエとファゴットはリードが二重になっており、リードだけを咥えて音を出します。葦製のリードは使うと劣化するのが難点です。プラスチック製もあり、劣化しにくいので、演奏する曲や演奏する場所によっては便利です。ホルンはマウスピースという金属に唇をそっと押し当て、唇を振動させて音を出します。倍音と言って、瓶の口から息を吹き込んだときに、そっと吹きかけると低い音、勢いよく強めに吹くと高い音が出ることは経験されていると思いますが、それを倍音と言います。ホルンは倍音が豊富なので、出したい音が素直に出てくれないという、難しい楽器です。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ426号 (2018年3月号掲載)