マンション銀座歩行者天国

94.明治150年、維新の鼓笛隊。

維新勤王鼓笛隊

 今年は明治150年。そこで150年前の行進曲をご紹介。官軍が鼓笛隊を編成して江戸に向かって行軍したそうです。しかし、10年後には禁止になり、神社などの祭礼での演奏になりました。今でも京都の時代祭りでは、維新勤皇隊ののぼりを掲げた鼓笛隊が、当時をしのぶ衣装と各自が太鼓と笛を演奏しながら行進。短調のメロディーは150年前の雰囲気をたっぷりと感じさせてくれます。気になるのは笛のピッチがバラバラなので、合奏としては少々雑なのですが、またその合わない合奏も150年前らしさを感じさせてくれます。


行進は難しかった

 当時、侍は歩くときに両手は頂骨(腰の骨の突端)に添えていました。これにはいろいろな意味合いがあり、一つは刀から手を離していることを明示しているということ。そしていつでも刀に手が届くという、相反することを同時にできる位置に手を添えていたのです。
 官軍の鼓笛隊の後ろを歩く多勢の侍は行進の際、左脚を前に出した時に左手も同時に出てしまうなど、西洋的な行進はとても難しかったようです。
 小学一年生が初めての行進で同様になるのは、緊張のあまりなのでしょうね。


(服部 伸一 エッセイスト・写真家)


集合住宅管理新聞アメニティ428号 (2018年5月号掲載)