オリーヴオイルを旅する

5.抗酸化物質の優等生/EXVオリーブオイル

□エーゲ海・クレタの奇跡□

 その美しい景色と温暖な気候で世界の人々を魅了して止まないエーゲ海に浮かぶクレタ島。ここが世界でも有数の長寿の島であることはあまり知られてはいない。ここに樹齢500年とも言われるオリーヴの木がある。中東や地中海沿岸で六千年前に始まったとされるオリーヴ栽培の歴史を象徴するような古木だ。
 じつは、この島のオリーヴオイルの消費量は一人当たり年間25kg以上と飛びぬけています。ギリシャはもともと、スペイン、イタリアにつぐオリーヴオイルの生産国でもありますが、一人当たり消費量は、ギリシャ全体としても世界一。そして、クレタの人々の健康と長寿がオリーヴオイルを中心とする地中海型食生活と密接に関わっていることも、さまざまな研究で明らかになってきています。




□人の体もサビる?□

 さて、エキストラバージン・オリーヴオイルが、世界的に注目を浴びるのは何故でしょうか?その答えは類いまれな「抗酸化力」にあると言えます。私たちの体は酸素をとり入れ栄養素に結びつけてエネルギーを生み出していますが、両者のバランスが取れていれば問題はないのですが、過剰に取り込まれた酸素は活性酸素≠ニして体内に残り、体を酸化=錆び≠ウせていくことになります。誤解を避けるために、活性酸素には細胞内の脂肪を燃やしてエネルギーを作り出すという、生体の維持には不可欠な役割があることも触れておきたいと思います。こうしたことから、余分な活性酸素を分解して、酸化(サビつき)を抑えるというエキストラバージン・オリーヴオイルの働きが注目されているわけです。次号では、抗酸化力や免疫力を支える話題の「ファイト・ケミカル」にも注目したいと思います。(M)

(2014年8月号掲載)