オリーヴオイルを旅する

14.オリーブオイルのマリアージュ(1)

 オリーヴオイルにもマリアージュ?そう、ワインと食事の相性の良し悪しによく用いられる言葉ですね。じつはこの言葉、フランス語の結婚(mariage)からきています。つまり、お酒と食事も結婚と同様に相性が決め手という訳です。料理との相性、食材との相性、これはオリーヴオイルにとっても決して他人(ひと)ごとではありません。今号から暫らく、デリケートながらも相性選びでは心の広いエキストラバージン・オリーヴオイルの本音を探っていきましょう。





 「ハッキリ言って、大概の料理、食材には合わせられますね」、のっけからエキストラバージンオリーヴオイルによる心広さのアピールです。
 最近、和食にオリーヴオイルを使うことが多くなった≠ニいう声をよく耳にします。
 和食にオリーヴオイル? 意外に思えるこの組み合わせ、じつは多くの和食材との相性は極めて良好なのです。
 たとえば、数多あるイタリアンレストランでも一般的なメニューとなっているカルパッチョ≠焉Aもともとは新鮮な生牛肉の薄切りにパルミジャーノ・レッジャーノチーズのスライスを乗せ、エキストラバージン・オリーヴオイルをかけたものを指しますが、日本で出されるのは白身魚をはじめとする魚介類にオリーヴオイルをかけ、塩、コショウなどで味を調えたものがほとんどです。実際、お刺身など魚介の生食をこよなく愛する日本人にとって、この組み合わせは新鮮な発見であったに違いありません。
 新鮮な食材さえあれば家庭でも簡単につくれるカルパッチョ、さまざまな素材と組み合わせで楽しまれてはいかがでしょうか。くれぐれも、オイルはエキストラバージンで。(M)

(2015年5月号掲載)