オリーヴオイルを旅する

21.まだ多いオリーヴオイルの誤解

◆言葉の魔術にかからない!◆

 近ごろ商品や事柄にやたらと使われるプレミアム≠ニいう言葉。飲料、食品などはもとより、旅行など有形無形のサービス商品に至るまでその範囲の拡大は留まることを知らぬ勢いです。元もとは報奨や景品など、おまけといったほどの意味ですが、形容詞的に使われると上質な、高価な≠ニもなります。いま使われているプレミアムの殆どはこちらの意味合いのようです。じつは、エキストラバージン・オリーヴオイルにもその例はあります。前号で触れたピュア%ッ様に、国際オリーブ協会(IОC)のカテゴリーにはプレミアム≠熨カ在しません。あえて言えば、メーカーなどが商品の差別化のためにつけた誇張的ネーミングと言えなくもありません。しかし、このことがオリーヴオイルでは大きな誤解の種ともなっています。IОCが行った先のアンケート調査によれば、「プレミアムは最高品質のエキストラバージン・オリーブオイルである」という誤解はどちらかというとそう思う≠含め87%も占めたのです。エキストラバージンを超えるカテゴリーは無いことを、ぜひ記憶してください。





◆色は品質を語る?◆

 陥りやすい誤解に「色」があります。同じ調査で「オリーブオイルの色と品質には関係がある」との問いに、どちらかというとを含めそう思う≠ニ答えた人が71%もいました。オリーヴオイルの色は品種や収穫の時期によって異なります。一般的には、葉緑素による濃い緑色は若い実から絞ったオリーヴオイル、黄金色や黄色味がかったものは実が熟してから絞られ、よりフルーティさが増したオリーヴオイルと言えます。緑色に鮮度を感じる先入観がこうした誤解を生むのかもしれません。  次回も、誤解の糸をほぐしながら旅を続けましょう。(M)


 ※文中のデータはIОCが行った『オリーブオイルに関する調査』から引用。

(2015年12月号掲載)