オリーヴオイルを旅する

24.なぜカラダにいいの?/オリーヴオイルの秘密(2)

◆ワインが知らしめたポリフェノール◆
 ヨーロッパの国々では、食事にワインは欠かせません。お酒は百薬の長≠ネどと言われますが、ヨーロッパでもワインは古くから薬としても飲用されてきました。また、キリスト教の宗教儀礼にはパンとともにワインが重要な役割を果たすことはよく知られています。
 1990年代初め、フランスの科学者が、動物性脂肪をたくさん摂取しているにも関わらず、日頃から赤ワインを飲んでいる国々や地域では心臓疾患による死亡率が低いという研究結果を発表しました。着目されたのは、赤ワインに多く含まれるポリフェノールの存在でした。以前にも触れましたが、ポリフェノールなどのファイトケミカル類は、ヒトの体内では作ることができず、植物によってしか生成できない抗酸化物質です。これらは、血圧を下げたり、肝機能の向上を助けたり、消化器や代謝性疾患を改善したり、そして、強い抗酸化作用でからだのサビつきを予防したりします。





◆豊かなフェノール成分が健康をサポート◆
 もうお気づきだと思いますが、これって、エキストラバージン・オリーヴオイルの有用性と一緒じゃないか…。そうなんです、というよりも、じつは、ワインに勝るとも劣らないエキストラバージン・オリーヴオイルの秘めたるパワーを知っていただきたいのです。
 エキストラバージン・オリーヴオイルにはフラボノイド、アントシアニン、フラバンなどのポリフェノール類はもとより、オレウロペインに代表されるオリーヴオイルに特徴的にみられるフェノール類が豊富に含まれています。そして、オレイン酸とともに、これらの有効成分によって動脈硬化、高血圧、高コレステロール血症、乳がん、大腸がん、などを含む生活習慣病への予防効果があることが医学的にも示されてきています。エキストラバージン・オリーヴオイルの底力、侮れなしというところでしょうか。(M)


(2016年3月号掲載)