オリーヴオイルを旅する

25.なぜカラダにいいの?/オリーヴオイルの秘密(3)

◆便秘大国・日本〜食生活の見直しを〜◆
 いきなり便秘の話で恐縮ですが、ここに気になるデータがあります。単純計算で日本人の470万人ものひとが、便秘症を自覚して悩んでいるそうです。自覚のないひとや正確に答えないひとも含めると、その数は1.5倍位とも推定されます。
 厚生労働省が3年毎に行っている「国民生活基礎調査の概況」平成25年度版統計によれば、便秘の自覚症状のあるいわゆる有訴者≠ヘ、日本人男女全体で1000人あたり約38人、女性に限れば同48人、そして高齢化が進むに伴ってその数値は上昇することが報告されています。さらにもう一つの調査結果があります。平成26年、出版社の小学館女性インサイト研究所が行った女性誌読者147人を対象に行った調査では、20代、30代の女性の70%が症状の異なりはあるものの、便秘に悩んでいることが報告されています。こうした結果からも、現代の日本人と便秘症は、切っても切れない関係にあるようです。また、便秘は様々なからだの障害を引き起こす要因ともなります。まずは食生活を見直すことから、その改善に着手したいものです。





◆オリーヴオイルが日本を救う?◆
便秘予防に毎日スプーン1杯のオリーヴオイルを≠アれはイタリアの子供たちに、いまも推奨されている便秘の予防法です。オリーヴオイルには排便を促すことで知られる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く含まれています。オリーヴオイルのさまざまな疾患への有用性をいち早く医療の現場で実証されている医とオリーヴオイルのマエストロ=i筆者がこう呼んで敬愛しています)医師・医学博士の松生恒夫氏は、その著書「オリーブオイルの健康世界」(河出書房新社刊)にこう記しています。『オリーブオイルの排便促進効果(消化管運動促進効果)を証明したのは、アメリカの生物化学者マイケル・フィールドです。(中略)オレイン酸を多量に含有するオリーブオイルを比較的短時間で多めに取った場合、小腸に吸収されにくく、残渣と混じって腸管内の滑りをよくすることなどで、排便促進効果を生むということになるのです』広い意味で、オリーヴオイルは便秘大国・日本を救う大きな力となるかもしれません。(オリーヴオイルはエキストラバージンを前提に記述しています)(M)


(2016年4月号掲載)