オリーヴオイルを旅する

53.〜オーガニックを極める〜

 “オーガニック=有機”いまでは当たり前のこの概念、そう、オーガニックは、有機農法そのものと、それによって生産された農産物などを指します。厳密に言えばオーガニックは、畜産物や水産物とこれらの加工品のほか、繊維製品や化粧品など、食品以外をも包含した概念です。では、いまほどオーガニック製品が注目され、その裾野を広げている理由はどこにあるのでしょう?そこから見えてくるのは「健康」「安全」というキーワードです。


◆オーガニックだから安全なのか?◆

 話は少し硬くなりますが、日本における有機農産物の定義(日本農林規格=JAS規格
)は、国際的な政府間機関のコーデックス委員会で合意したガイドラインに沿って定められています。具体的には、「有機農産物とは、生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物質、(遺伝子組み換え種子及び生産物等)をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたものをいう」(出典・日本有機農業研究会)と定義されます。この定義に従えば、オーガニック食品は安全と結論付けられそうですが、これは比較論です。生産過程において化学的な処理を極力排除しているという意味では、一般食品と比べてオーガニックはより安全と考える方が正しいと言えます。


◆「有機」をガード、5つの歯止め◆

 さらにJAS規格は、生産方法について次の5つの基準を設け有機農産物を保護しています。一、周辺から肥料、農薬等の飛来を防御する圃場(ほじょう)(田畑・田園などのこと)等の制約条件、二、圃場に於ける堆肥を始めとする肥料などの管理方法、三、圃場に蒔いたり植えつける種苗の条件、四、圃場に於ける有害動植物の防除、そして最後に、輸送や選別、洗浄や包装などの管理に特段の注意を払うことを求めています。こうした条件のもとに生産、流通、消費がされなければ、有機農産物の資格を得られないというわけです。次号は、切っても切れないオリーヴオイルとオーガニックの関係についてです。 <M>


オリーヴオイル JAS 認証 logoオリーヴオイル(organic farming)ロゴマーク


(2018年9月号掲載)