旅スポット

9.一度は歩いてみたい橋 岩国の錦帯橋


岩国の錦帯橋

 優美な錦帯橋は富士山に似て、眺めていると美しいが、かなり歩きにくい。でも、一度は歩いてみたくなる橋が錦帯橋だ。「何故、わざわざ歩きにくいアーチ型の橋にしたのか?」と、興味満点の橋でもある。    

錦帯橋は、岩国市の錦川に架かる全長約200メートル、幅約5メートルの5連の木造アーチ橋である。岩国領主吉川広家が築城した岩国城と城下町とをつなぐ橋が、錦川の洪水でたびたび流失。3代領主吉川広嘉(1670年代)のとき、洪水に強い橋を造るため中国杭州の西湖のアーチ橋にヒントを得て、橋脚を無くし、橋のアーチ間に石垣で強固な橋台を造るという工法により今の原型が完成したとのこと。その後も、洪水による流失があったが、その都度橋台の石垣を強化することで再建し、今日に至っているという。

最近では、平成13年に橋体部分の架け替えを4年掛かりで実施、平成17年には台風14号により壊された橋台の補修など、橋の維持には手間と費用がかかっているが、岩国の人が誇りにしている名橋である。甲府の猿橋と並んで日本三大奇橋の一つともいわれている。また、橋を渡るのが有料(現在は観光用で橋の補修・管理の財源として入橋料大人300円)というめずらしい橋でもある。




アクセス

JR新幹線・新岩国駅から錦帯橋バスセンターまで市営バス約15分、JR山陽本線・岩国駅からバス約20分。レトロバスも運行している。



寄り道

岩国城(ロープウエイあり)、岩国天然記念物の白蛇観覧所、武家屋敷、鵜飼い(夏季)、宇野千代生家、岩国出身(錦川畔で燕返しの剣法を編み出したという)といわれている佐々木小次郎像(写真)など周辺には見所がいっぱい。温泉もある。


(2010年3月号掲載)