工事事例

ドラゴンマンション日野壱番館

住民参加の大規模修繕工事

■建物概要

ドラゴンマンション日野壱番館(東京都日野市日野)は、平成8年4月竣工、RC造地上7階建1棟、総戸数73戸のマンション。
 今回の工事は、2011年2月〜6月の工期で、第1回目の大規模修繕工事となる。
 設計・監理=株式会社ライフポート西洋、施工=渡辺物産株式会社。



■工事内容

 工事内容は、(1)共通仮設工事(2)仮設工事(3)下地補修工事(4)タイル工事(5)外壁塗装等工事(6)鉄部等塗装工事(7)防水工事(8)シーリング工事(9)管理員室内装工事(10)その他工事。
 今回工事は外壁タイルの欠損部補修とタイルの全面洗浄など、劣化欠損部分の補修・改修により、建物の性能・機能の原状回復を図る工事が中心となった。
 外壁タイルは調査の結果、建物全体の約1・3%程度で貼り替える必要のある箇所があり、建物南側に特に多く見られた。
 貼り替えは湿式工法で改良圧着貼りを主として行い、下地の劣化箇所・スリット及び伸縮目地付近には乾式工法の弾性接着剤張りを提案し、施工を行った。


現場で塗装体験するマンション居住者たち

■工事の特徴

 今回工事の特徴は、住民参加型の大規模修繕工事である。これは施工会社である渡辺物産が管理組合に提案して行われたもの。
 工事を建物の北側、南側などにわけて行い、修繕工事の進捗に合わせて、現場見学会を開催し、住民に外壁塗装など直接体験してもらうものである。
 見学会には数十世帯が参加。開催日が土曜日ということもあって、住民の子ども達も参加し、実際の作業員と同じように安全ヘルメットや安全帯を装備し、作業を体験した。  

■住民の感想

 見学会の感想は好評で、参加した住民からは「作業員は簡単に塗装しているように見えるが、塗装用のローラーが簡単に回らなかった」といった、体験したからこそ分かる率直なものや「普段見られないところが見られて良かった」といったものもあった。
 また数回の工程を重ねる塗装工事を体験したことで「なぜ1週間も洗濯物が外に干せないのか理解できなかったが、その理由が分かった」という感想もあったという。
 渡辺物産では、工事期間中の住民とのコミュニケーションを重要視しており、これまでも他の現場で現場見学会や体験会を実施してきた。
 同社では、管理組合や住民との意思疎通を図り、工事の必要性や工事の現場を理解してもらうため、今後も現場見学会を大規模修繕工事期間中のイベントとして定着させていきたいとしている。  

子供一緒に見学

<アメニティ新聞350号 2011年11月掲載記事>