Q&Aから -- 建物相談会のQ&A

タイル貼り外壁のマンション。タイル浮き調査や補修方法は? (2006年8月号掲載)

Q.

建物竣工後19年目のタイル貼り外壁で10階建ての建物です。第1回目の大規模修繕工事でタイルの浮き補修を行いましたが、最近、工事会社の無料診断でタイルの浮きを指摘されました。タイルの補修忘れでしょうか?

今後タイルの落下が心配です。タイルの浮きの調査方法や補修方法はどのような方法があるのでしょうか?

又、第2回目の大規模修繕工事は必要でしょうか?



A.

タイルの浮きは、経年と共に多くなる傾向があります。第1回目の大規模修繕工事の資料の中にタイル補修図があれば、補修した部位かどうかをある程度推定することが出来ます。

タイルの浮きの調査方法としては、足場掛けやゴンドラを吊り下げる等の仮設を行いタイルを打診する方法や、タイルの温度変化を赤外線カメラで測定・比較して浮きを推定する方法(赤外線法)等があります。調査の精度としては、足場掛けを行いタイルを1枚1枚打診する方法が最も優れています。

タイルの浮きの補修方法としては、タイルの浮き部にドリルで穴を明け、ここから接着剤を注入する方法や、浮いているタイルを剥がして新しいタイルを貼る方法があります。タイルの注入による補修時には、穴明けを行う位置や注入後の接着状況の確認、タイルの貼替時には、接着剤やタイル目地材の選定等の詳細な検討が必要です。

第2回目の大規模修繕工事の要否を判断するには、第1回大規模修繕工事の記録の点検及び、建物各部の目視調査や現状のタイルの浮き傾向を手の届く範囲で打診調査し、工事の実施時期や全面的なタイルの浮き調査が必要かどうかの検討等が必要です。

これらの調査や修繕仕様等の検討は、経験豊富な修繕工事のコンサルタントに依頼することが望まれます。

回答者:NPO日住協協力技術者 一級建築士 近藤武志
(2006年8月号掲載)