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敷地排水管の洗浄サイクルを延ばしたいが?雑排水管の洗浄ノズル、圧力等洗浄方法は?(2008年10月号掲載)

Q.1

築37年の団地の敷地排水管(汚水共用)埋設ヒューム管の洗浄工事についてお尋ねします。
(1)洗浄工事の間隔(現在2年毎)を、3年にすることは可能でしょうか?
(2)現在「高圧洗浄」ですが、進入植栽根が残ります。圧力、ノズル径ロッド方式等を教えて下さい。


A.1

汚雑合流配管(HPFφ150〜φ250)の洗浄について
 1、洗浄工事の間隔
通常、屋外排水管の洗浄は、数年間隔で行う団地が多い。ひどいところでは、10数年に一回などのところもあります。ただし、この場合には、配管の状態が良好なことが前提です。
「樹根が進入している」とのことですが、まず樹根を取り除くための配管の改修が先決と思われます。樹根が進入していると言うことは、埋設ヒューム管の継ぎ目が離れていて、根が進入しているのですから、この状態では3年間隔は無理でしょう。
進入した樹根の成長は意外に早く(樹根にとっては環境が良い状態です)半年でも相当成長します。もし、3年間隔にしたいのであれば、配管の外れを徹底的に直し、樹根の進入を防ぐことができれば可能ですし、或いは、もっと長い間隔でも良いと思います。
37年経過の配管ですと、改修(この場合は更新になりますが)の時期にきていると判断されます。樹根の進入の他に、配管の沈下、マンホールの沈下等が懸念されます。沈下を放置しますと排水不能になることもあります。洗浄時に、洗浄のみでなく配管の状態(配管の不陸、ハンドホールの沈下)等を総合的に調査して、今後の改修計画を立てることをおすすめします。
 2、洗浄圧力について
通常、屋外排水管の洗浄圧力は、元圧で100K〜150Kの範囲と思われます。特に、樹根が進入しているような、ヒューム管であればあまり圧力を上げることは出来ません。
 3、ノズル径について
ある洗浄業者によれば、通常8穴で1.0〜1.2m/mですが、4穴にして2.5m/m×1穴と、1.2m/m×3穴で、しかもノズルを旋回させる方法で効果を挙げているところもあります(2.5m/m穴で根を粉砕し、1.2m/m×3穴で洗浄する)、等々で業者のノウハウによるところがあります。
 4、「ロッド方式」について
樹根等を取り除く方法のことかと思いますが、ホースの先端にカッターを取り付けたもので、旋回させて根を切り取ります。配管径の60%〜70%のカッターを取り付け、取除いた樹根を手前に引き抜きます。
従って、洗浄はロッドで取り除いた後に行うことになります。


Q.2

住棟内排水管洗浄工事(高圧洗浄)の
(1)使用ノズル
(2)洗浄時圧力
(3)工事後の検査方法についても教えて下さい。


A.2

使用ノズルについては、前述しましたが、使用ノズルは、一律の規格は無く、各業者の仕様によります。
ノズルは管理組合が指定するものではなく、業者の洗浄方法によっても使用するノズルが異なって当然と思います。
 1、洗浄時圧力
通常、棟内5階程度と仮定して洗浄圧力は、元圧で100K〜120Kの範囲と思われます。
雑排水管の洗浄の場合で注意する点は、使用するホースを指定することです。
 従来一般に使用されていたステンレスメッシュのホースではなく、樹脂製のホースを使用することを条件としてください。ステンレスメッシュホースを使用したために、縦管から横管に分岐している部分(3方継手)の人間のノドに相当する部分が損傷(削れて)漏水したケースが多々出ているからです。
洗浄時圧力はホース、ノズルの種類、洗浄の仕方(排水舛から行うのか、屋上から行うのか、台所シンクから行うのか)等により各業者ちがいますから、圧力を指定することは得策ではありません。
汚水管は通常洗浄しないケースが多い。ただし、便器に汚水が逆流するようになったら洗浄が必要であるサインです。尿石がこびりついた汚水管の洗浄圧力は、150K〜200Kと高めになります。
 2、洗浄後の検査方法
排水管の検査方法としては内視鏡検査があります。洗浄前と洗浄後の内視鏡検査を行うと良いでしょう。

回答者=今井建築設備設計事務所・今井哲男
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2008年10月号掲載)