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築10年目の大規模修繕工事計画 現在の状況から一時金の徴収は困難 何か対策はありますか?(2009年4月号掲載)


 第1回目の大規模修繕工事を検討している30戸の管理組合です。長期修繕計画では、築10年目の来年に大規模修繕工事を計画しています。修繕積立金は3年前に値上げし、また来年の大規模修繕工事の際には一時金として戸当り25万円徴収する計画です。現在の経済状況から、一時金25万円の徴収は困難と思いますが、どのように対処したらよいでしょうか?



 修繕積立金不足のため、大規模修繕工事の際に一時金を徴収する事例として、旧住宅金融公庫等の金融機関によりマンションの修繕工事にリフォームローンを貸し付ける制度が無い時代に、大規模修繕工事時に修繕積立金が不足している管理組合の理事は、苦労して一時金を集めていたようです。
 一時的に多額の修繕費を徴収するよりも、長期修繕計画を見直し、必要ならば修繕積立金を値上げし、資金的な裏付けを確保した上で、大規模修繕工事を実施する方法が望ましいと思います。
 長期修繕計画作成の考え方・方法は、統一した考え方が従来無く、このため、作成者により異なっていましたが、昨年、国土交通省が長期修繕計画標準様式を作成し、公表されています。
 長期修繕計画の見直しに活用をおすすめします。

回答者:NPO日住協協力技術者 一級建築士 近藤武志
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年4月号掲載)