過去事例(外壁等)

団地型マンション 3回目の大規模修繕工事/つつじが丘ハイム(東京・調布市)

 本紙10月号で雑排水管更生工事の事例紹介をした「つつじが丘ハイム」の大規模修繕工事事例を紹介します。



1.建物概要・修繕履歴

 「つつじが丘ハイム」は、竣工が1972年、建物は12階建てが2棟、5階建てが2棟、計4棟443戸の団地型マンションである。  過去には築14年目に第1回大規模修繕、築29年目に第2回大規模修繕を行っており、第2回大規模修繕ではバルコニーのスチール手摺をアルミ手摺に取り替える工事を実施している。  また、屋根防水は築36年目の2008年に5階建ての2棟のみ外断熱防水改修工事を実施している。


2、管理組合の取り組み

 管理組合では、日住協の大規模修繕支援制度サービスを利用し、第3回大規模修繕計画を進めていった。設計事務所選定後、設計事務所による調査・設計と作業を進めるにあたっては、管理組合の出来るだけ区分所有者に報告をしながら進めて行きたいとの要望もあり、2012年9月にアンケート配布前内容説明会、2013年2月に基本計画内容説明会、6月に工事内容説明会を実施し、各ステップ毎に説明・意見交換を行いながら設計を進めて行き、8月の総会で工事が承認された。


3、工事概要

 今回の工事では、部分補修で済ませられるものは部分補修とすることで、通常の大規模修繕の工事項目(躯体補修、シーリング改修、外壁・鉄部塗装、防水等)以外で検討していた工事を出来るだけ実施する目的で検討を重ねていき、以下の工事を実施する事とした。
 ○屋根防水外断熱改修工事(2008年改修部位以外の最上階屋根及びルーフバルコニーの外断熱防水改修)
 ○南側アルミサッシ改修工事(全戸の南側アルミサッシをカバー工法・Low-E複層ガラスにて改修)
 ○玄関扉改修工事(全戸の玄関扉をカバー工法・プッシュプル錠・対震丁番にて改修)
 ○金物類改修(隣戸避難板支持金物増設、1階テラス物干金物取替、専用庭フェンス取替、自転車置場屋根取替等)



   

 玄関扉施工後                     


   

 ルーフバルコニー断熱材敷き込み


4、工事期間中の検討・対応

 工事は2014年1月〜7月末の工期で実施した。工事期間中は、施工会社が敷地内に現場事務所を設置し、社員3名及び事務員1名が常駐し、工事管理や居住者からの問い合わせ対応にあたった。またサッシ・玄関扉工事期間中は、専用の事務スペースを設置して担当者が常駐し、工事を進めていった。
 管理組合・日住協・施工会社・設計事務所での打合せは、月1〜2回のペースで実施し、必要に応じて管理会社も参加した。
 足場を組んでからの調査で判明した不具合や現場事務所に寄せられた問い合わせの中で必要と判断した追加・仕様変更工事は、打合せで報告し検討した上で、必要と判断したものを実施していった。
 工事期間中は、2月の大雪や、居住者の在宅が必要なサッシ改修・玄関扉改修、各種追加工事等があり、臨機応変な対応・検討事項が多い現場であったが、居住者・管理組合の協力や施工会社の努力で、工事は無事予定工期通り7月末に完了した。
(設計・監理/八生設計事務所 担当者)


   

 つつじが丘ハイム(東京・調布市)

「設計・監理=有限会社八生設計事務所、施工=建装工業株式会社」


(2014年11月号掲載)