改修工事情報

エレベータ設置、2戸1住宅化 UR都市機構が実証試験

 UR都市再生機構(旧日本住宅公団)が「ルネッサンス計画」というテーマで、解体前の既存賃貸住棟を活用して、良質な賃貸住宅に再生するための様々な実験を試みている。
 実証試験を行っているのは、昭和30年代に建築された「ひばりが丘団地(東京都東久留米市)」と「向ヶ丘第一団地(大阪府堺市)」で、ひばり丘団地の場合は、RC壁式構造4階建て2DK35m2、戸数24戸が2棟、32戸が1棟の合計3棟。


階段室を撤去、住棟北側に外廊下を新設しエレベータを設置


 実証試験の範囲は共用部分と専有部分の多岐にわたっていて、エレベータを設置しバリアフリー化して高齢者対応型の住宅をめざす実験棟、エレベータを設置しないで2戸1住宅化など魅力ある住空間をめざす実験棟、減築等によりイメージの刷新をめざす実験棟など、棟毎にテーマを設けている。
 エレベータを設置する場合、階段室の中間踊り場を利用するケース等いろいろな方式があるが、ここでは住棟北側に外廊下を新設(既存階段室撤去)してエレベータを設置(写真(上))している。



     
                          横をつなげた2戸1住宅


 2戸1住宅化については、2DK35m2を横で隣戸とつなぐ方式(厚さ120mm壁を縦2、250mm、幅850mmに開口して木製の仕切り戸を設置)と、床スラブを開口して上下階をつなぐ方式(メゾネット型)とにより拡がりのある住空間を実証している。



らせん階段で上下階をつなげた2戸1住宅


 そのほか、最上階の一部を取り壊して(減築)ルーフガーデンにするなどの実証、住戸内をリニューアルして高齢者向け自立支援型住宅の実現をめざす提案等々、単に建て替えするのではなく、再生という手法をさまざまな形で実証試験しているので、既存団地管理組合にとってもその成果を期待したいところだ。
 (問い合わせ/見学受付)原則としてインターネットで受け付け。「UR都市機構 ルネッサンス1.」をクリック。


(2010年4月号掲載)