改修工事情報

色彩が住環境を変える

1.怪適マンション?の予防

昨今、節操の無い色づかいのマンションが増え、「騒色公害」を招いています。色は自由に個性を発揮できる効果を期待できますが、その認識や使い方を知らず低い意識で使用すれば他者に迷惑をかける存在になります。マンション外装は建物規模に関わらず公共的側面を持つため総合的考慮と計画的検討の段階が必要なのです。「共有財産」としての公共性には、住み手だけでなく近隣の方々とも歩み寄れる心象的資産価値の共有評価が重要です。
どれほどの設備と利便性を追求した快適マンションでも、節操のない色づかいであれば、その意図や目的が汲めない異質で「怪しい」心象的評価になります。
怪適マンションに陥らないためのマンション外装改修のポイントは、限られた方の好き嫌いで色やその案を選ぶのでなく、周辺環境にマッチし住まわれる方々の考え方が反映される客観性について「合意・合議制(アンケート)」などを面倒でも施行することをお勧めします。
色選びで住民間の関係が悪くなる報告も受けています。しかし、それはあまりにも大人気ないことだと思いませんか?改修工事は新築物件にないオリジナリテイある快適性をつくる良い機会です。そして、地域や住民のコミュニテイ・パワーを創る場としても活かすことができます。このように、色選びの際は、積極的動機づけと活動が、とても重要になることを念頭にしてください。

2.エクステリア・カラーリングのポイント

マンション改修における色彩提案のポイントは、そのプロセスにも専門的技術が必要ですが、その前に完成後のイメージを明確に掴むことにあります。その基本には3つの考え方があります。

  1. 「高級感あるイメージづくり」
    改修以前にも増して高級感が上がることは重要なテーマです。この「高級感」のあり方について幾つかの可能性を提案するのが弊社の発想であります。

  2. 「建物特性の考慮」
    マンションの南面は日当たりの良いベランダです。一方「住居」への出入り口となる玄関は北側になる日影空間です。住まわれている方が日常的にみる空間はつねに日陰なのです。この極端な二つのライフシーンでは、それぞれに適した色づかいをしなければなりません。この形態特性を考慮すれば「1色」の色選びで全体の高級感イメージを作るのではなく、幾つかの色づかいによる「配色提案」という姿で検討することが重要なのです。

  3. 「自然感や緑化との調和に配慮」
    緑化対応の景観形成は街並みづくりに不可欠な要因です。昨今のガーデニングブームも手伝って、まるで、森の中に住んでいるような「こんもり」とした緑化整備を展開している管理組合さんもいらっしゃいます。自然感の「緑」はヒトの自然治癒力を高めてくれる効用があり、「癒し」となります。この魅力的素材に見事にマッチし更に「美観と調和」に生かす色づかいの工夫が必要です。

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3.マンション・カラーの展望

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今日の我が国の衣食住は国際的であり、物資や情報が豊かです。しかし、国際化が進む一方で自国の文化や特色を忘れていくのではないかという不安も募ります。新たな時代の国際化に向け、私たちは「日本の色」「日本の街の彩り」を大切にしてゆく必要があると思います。
古き日本では「雅」と「侘び寂び」の両極を受け入れ、異国の人々を魅了していた時代があります。いままさに先人が残した彩り文化を取り入れ、魅力あるモダン・マンションの価値創造に向かうべきです。弊社では、その再現力の追求と取り組みについて「スローカラー」と呼び、日本の美意識を復興させる「彩りの美しさ」を提案しております。

(2005.3)